ポータブル電源で電気代を節約できるか試算してみた

電気代が高騰しているためか、太陽光パネルで発電した電気や、安価な深夜電力をポータブル電源に蓄電する節約方法をネット記事でしばしば見かけるようになりました。
そこで、本当に節約効果があるのか試算してみました。
ポータブル電源で電気代を節約できる?
結論からいうと、残念ですが電気代の節約にはなりません。
なぜそう言えるのか?
ポータブル電源の購入費用を回収する前に製品寿命がくるからです。
実際に市販しているポータブル電源で計算
「ポータブル電源」をキーワードにグーグル検索し、上位表示された製品のカタログスペックを列挙し蓄電コストを算出(2023/03/14時点)
①製品名 | ②容量 | ③価格 | ④サイクル数 | ⑤蓄電コスト (③÷②÷④) |
---|---|---|---|---|
EP500 | 5.1KWh | 598,000円 | 3,000回 | 39.08円/KWh |
Jackery 240 | 0.24KWh | 21,800円 | 500回 | 181.67円/KWh |
太陽光などでタダで発電した電気をポータブル電源に蓄電したとしても、上記表の⑤蓄電コストは東京電力の従量電灯Bの2段料金(26.48円/KWh)を大きく上回っています。
したがって、少なくともカタログスペック上ではポータブル電源の購入費用はモトが取れない計算になります。
まとめ
(補助金などの補填がない限り)ポータブル電源では電気代の節約には寄与しないという残念な試算結果になってしまいました。しかしこれはあくまで「電気代節約」の観点での結果です。コンセントのない屋外で活用や災害時対策といった、ポータブル電源の本来の目的を否定するものではありません。
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