おトクな生命保険は存在するのか?

結論
生命保険はいくつかの種類はあり一言で語るのは難しいですが、一般的な死亡保険(定期保険)の期待値は支払った金額より低くなるので、おトクな生命保険は存在しません(※)。
だから、生命保険は必要最小限にすることが賢い戦略になります。
※2000年以前の予定利率が高かったいわゆるお宝保険は例外です。
定期保険の期待値はどれぐらいか?
純保険料と付加保険料を公開しているのはライフネット生命だけであり、一般的には非公開なので具体的にはわかりません。
そこで、上記の定期保険の保険料例と簡易生命表をもとに期待値を推定してみました。
30歳~60歳までの30年間、月々3560円で1000万円の死亡保障の保険
支払い総額は1,281,600円となります。
一方30歳~60歳の間の死亡率は、簡易生命表から
(99058ー93275)/99058=0.05838
したがって、1000万円の死亡保障の保険の期待値は、583,800円
つまり、単純計算では平均的に、1,281,600円支払うと、583,800円受け取れる(還元率:45.6%)という試算結果になり、損する可能性が高いことがわかります。
そのうえ、健康状態の告知義務がある(病気の人は保険に入れない)ため、死亡率はもっと低くなり、実際の還元率は45.6%の半分程度(28.8%)と推定できます。
また、医療技術の進歩で将来的にはもっと死亡率が下がると予想されます。
まとめ
・おトクな生命保険は存在しない
・一般的には還元率28.8%と推定
・生命保険は必要最小限にするのが合理的
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